アンダンテ農園のメインバンクである奈良中央信用金庫様の主催の
「第16回ちゅうしん地域中小企業振興助成金制度」
の銀賞を受賞いたしました。
この取組みについて、奈良中央信用金庫 帯解支店様に多大なご助力を頂き、アンダンテ農園の目指す、ブルーベリーを主とした観光農園への大きな一歩を踏み出しました。
以下に審査報告での発言内容、受賞した賞状を掲載致します。
理事長 六十谷進の発言内容
1、 事業内容とその思い
農業をやり始めて10年以上経ちました。分かってきたこと、大切にしてきたことがあります
① 農業は集団で行うものだということ、苦労も喜びも分かち合うことの素晴らしさを実感。
② 大切にしてきた一つ目。体に優しい、健康作りに貢献できる食料を作ろうという取り組みです。
極力農薬や化学肥料を使わない生産に心掛けています。昨年初めて全く農薬を使わないで美味しいお米
を作ることが出来ました。それは、精米で出来る糠を大量に使用し、地づくりや雑草対策に生かす循環
型農業を進めてきた結果です。畑でも石油製品のマルチなどは使用せず、雑草を堆肥に変える農法に心
掛けています。
③ もう一つは、農業放棄地を減らし、農業後継者を着実に増やすという実践です。
障害があろうとも、引きこもり経験者であろうとも、自分たちは米を作れるんだという自信を自分のも
のにしてきています。昨年は30キロ袋を700本収穫出来ました。
2、 観光農園と資金使途との関係
① 預かりました農地で水の管理が難しい土地は畑に変えています。畑の面積は約1町3反(1.3ha)で
す。その半分をブルーベリーに変える予定です。現在約3反ですが、年に1反ずつ広げてきています。
年々肥料も多く必要で、自然栽培を目指す私たちには大量の堆肥が必要となっています。
② 農業を頑張る一方で、農産物販売だけでは到底賃金が追い付かないため、植木の剪定や除草作業を請け
負っています。今では奈良市、生駒市、天理市の広範囲に出動しています。
しかし、作業の結果出る植木のゴミは、奈良市の焼却場に持ち込みますと1回3千円位で引き取っても
らえますが、焼却すれば二酸化炭素排出につながります。そこで植木のゴミを粉砕機でチップに変え、
そのまま堆肥に利用すれば、二酸化炭素排出を止め、持続可能な循環型の作業工程が実現します。この
チップは他の所では廃棄されたり、燃やされたりしていますが、肥料として大変価値があり、通気性、
保湿性に優れているだけでなく、軽くて使いやすく、また雑草を防ぐという効用は他の肥料とは比べよ
うがありません。チップを生産するのが粉砕機で、当社には欠かせない機械です。
3、 収益性と今後のビジョン
丁度今、隣接する広大寺池に周遊道路の建設を、という取り組みが、帯解地区自治連合会や、帯解駅舎保
存・活用の会などで進められています。帯解駅舎が有形文化財に登録され、間もなく復元工事が始まりま
す。駅を起点にハイキングコースを整備する予定ですが、その1つのコースが池の周遊歩道です。これが
実現すれば奈良市の新たな観光スポットが出来、多くの観光客が見込まれます。笠置山地を背景に、西に
連なる生駒、二上山、葛城山、金剛山の山並みの景観は見事としか言いようがありません。特に生駒山に
沈む夕日の素晴らしさは疲れた心身を和らげてくれます。池に映える夕日、朝日を眺めながらの散歩道か
ら眼下に広がる広大なブルーベリー畑は魅力的です。ブルーベリーは夏の収穫時だけでなく、秋の紅葉も
見事です。この場所に休憩所やトイレなどを備えて、美味しさと安らぎを提供できる観光農園を作る予定です。よろしくお願いいたします。
↓銀賞受賞の賞状